削蹄師お役立ち情報
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2023年7月27日 お役立ちコラム
お役立ちコラムvol.2では、
牛の皮膚病 通称ヒゲイボ(DD)の重症例をご紹介🐄
酪農関係者なら、一度は耳にした事があると思いますが
いわゆる感染性の皮膚病で、無理くり人間で例えて言うと水虫です
DDは、不特定多数の雑菌の集まり、スピローターによるもので、嫌気性菌のため、湿潤した汚泥の環境にに存在します
現段階では、遺伝的に感染しやすい遺伝子も発見されてます🐄
同じ環境下にいても、100%皮膚病に感染してる牛群は、聞いた事がありません(あるかも?ですけど🙇♀️)
年齢であったり、体力の有無も左右します
特に免疫力が低下した時に感染しやすくなります
菌が活性化するのは暖かい時期のイメージがありますが
自社でのデータによると、乾燥しにくい、冬の時期に皮膚病は増えています
ここまで重症化するには、何個かの要因が想像されます
1つに、湿潤で汚泥な環境
皮膚は、アンモニアによるダメージで虚弱化します
人間は毎日お風呂に入り、清潔な状態を保てるので例えるのは難しいですが
皮膚の状態としては、脆い状態です
その状態で、分娩や病気などにより、免疫力が低下した時に、爆発的に感染すると考えられます
ここまで重症化すると、一度の治療では完治しません
さらに、感染してから長期間経過すると、皮膚の中に菌が棲みつき、外部から薬を掛けても、浸透せず慢性化してしまいます
慢性化した牛は、一生DDを保有する個体となります
慢性化させない!新規感染牛を出さない!
その為には治療より予防‼︎
日本では、使用には制限がありますが、世界的にDDの予防に効果があるのは硫酸銅とされています
日本では、牛に対して硫酸銅を使うのは、食品衛生法だが、なんだかで使用は厳しいので、市販の蹄浴剤が推奨されています
それぞれの効能と効果はあると思いますが
何よりも、蹄環境を清潔に保つ事
牛が体力的に落ち込む時に、注意して管理する事だと思います
DDによる経済損失は大きいです
注意喚起としては、遅いですが😅
冬から春にかけてが多発するので、要注意です‼︎
(勿論、慢性化した牛には季節関係ありません)
引用元:https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0T18AUjQzfRBDG9VkCkhjz1ZnYGnFLSLSJW6fkd36tHAd5F1JEZVWeZNNdHpY61qcl&id=271039162940834(株式会社G’day Hoof Care 様)